可愛いという言葉はよく使う言葉です。
1.可愛そうだ。 おいたわしい。不憫だ。
2.愛すべきである。深い愛情を感じる
3.小さくて可愛い
こんな風に並んでいます。
3番が、トップと思っている人が多いと思います。
そこから、転じて、可愛がる、可愛げ、可愛さ、可愛げ
可愛らしい。
かわいそうになると不憫だ。
可愛らしいいは、可愛く見える、愛らしい

本来の意味から、転じて若い人たちの感情規範の変化が
この言葉に表れています。
我々中年が聞くと言葉遣いに違和感を感じます。
弥勒菩薩をみて可愛いと言う。
気さくに話しかけてくれる校長先生はかわいい
あのおじいちゃんは可愛いとか

まあ、いいんじゃないですかとおっしゃる方もいるかも知れませんが
私は、「あれっ、かわいいって、そういう意味で使うんですか?」とちょっと違和感があります。
学者さんの研究によりますと対象に対して敵意を抱く要素、或いは
威圧的な要素がない、自分自身の心を和ませる美点があると判断した場合に使われる
かわいいと定義しています。
言葉は変わります。
もうひとつ
kawaiiは輸出されています。
一説には20世紀になってもっとも広まった日本語と言われている意見もあるくらいです。
アニメの影響もあるようなんですけど
辞書的な意味からは変わっています。

もうひとつ

外国語に訳しきれないニュアンスを持っている。
例えば、1つの例として cute キュート
この英単語は、基本的には、愛らしさを言いますが
この愛らしさの後ろにあるものは
未熟さ、幼児的なもの。これが本来の意味です。
なのでこのジャンルを超えるニュアンスとして
かわいいロシアではロシア文字に置き換えて
かわーい と発音するらしい。
そういう表現で、アニメ文化を中心としてかわいいという言葉の
守備範囲を合わせ持つ外来語として外国語で流行ってる。
女性の方も1つの感嘆符として使います。
言葉が動いています。

可愛い子供には旅をさせよ
Spare the rod and spoil the child; If you love your children, send them out into the world
日本独特。旅、自分の家を出て、馴染みのない所で暮らすことは苦労が多い。
という前提で。この言葉が出来ています。
なので、移動意外に引っ越しという言葉があります。
引っ越しは英語で moving 移動すること
移動することと引っ越しを言葉として分けなかったのは
それが日常的ことだから。
旅は楽しいだろ
いや、旅というのは本来、辛いという含みがあっての諺。
親元においておいたら甘やかすことになり、
Spare the rod and spoil the child
ムチを惜しんだら、子供はだめになる。
旅とは関係なく訳してあるのはそんな配慮があるからかも知れません。

もうひとつ
可愛さ余って憎さ百倍
可愛いという気持ちが強いほど、一旦憎しみの気持ちがわけば
その程度も甚だしいものになる。よく使われます。
これは訳した方がいいと
The greatest hate can spring from the great love.
その国独自の感情とかその国ならではの考え方のベースというのは
意外と、諺、言葉に残ってまして
何故その言葉があるのかと言うとその言葉をみんなが共有しているから。
逆に、その言葉が無いというのはあえて言わない知恵があったのか
その感情が共有できなかったのか
ということです。日本の言葉に
「他人の不幸は蜜の味」
これを表すドイツ語があります。
英語の中にも外来語として入っていますので
英和辞典でも大きいのにはのっていると思います。
シャーデンフロイデといいます。
他人の不幸を見聞きした時、喜びを感じる恥知らずの感情
と訳してあります。
「よその不幸は蜜の味」
「ざまあみろ」という感覚にちょっと近いかもしれませんけど
人の気持を言葉で表すのは
深い深層心理があるんです。

これらから、人の心の奥底が見えるような気が致します