本来の意味とは、違って解釈されている言葉、きたろうゲスト、大竹紳士交遊録


本来の意味とは、違って解釈されている言葉
大竹紳士交遊録、きたろうゲスト

1). 「お客様は神様です」正しい意味と由来

『歌う時に私は、あたかも神前で祈るときのように、雑念を払って澄み切った心にならなければ完璧な藝をお見せすることはできないと思っております。ですから、お客様を神様とみて、歌を唄うのです。また、演者にとってお客様を歓ばせるということは絶対条件です。だからお客様は絶対者、神様なのです』(三波春夫オフィシャルサイト」より抜粋)

「お客様は神様です」は、三波春夫さんの名言。だが、その真意は、「舞台に立つとき、敬虔な心で神に手を合わせたときと同様に、心を昇華しなければ真実の藝は出来ない」

「お客様は神様」の言葉には、お客様を歌によって、芸によって歓ばせたい想いが込められているそうです。そのためには余計な考えを捨てて、真っ白な心にしなければなりません。それは、まるで神様に祈るときと同じような姿勢です

お客様は、神様のようなありがたい存在と思っている方は誤りです。

2).『天は人の上に人を造らず』
「『天は人の上に人を造らず』って福沢諭吉も言ったように、人はみな平等なのよ」は、実は大きな勘違い!福沢諭吉が説いたのは「平等」ではなかった!

『天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず、と言へり。』です。福沢諭吉が、アメリカの独立宣言の序文『すべての人間は、生まれながらにして平等である』を意訳して引用した上で、「と言われている」と伝聞で締めています。「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」は、福沢の考えですらなかったのです。そしてその後には、まったく逆の意味の主張が続きます。

『世の中は平等じゃないけれど、勉強すれば不平等の差を埋めることができる』という意味。頑張れば、それなりの評価が得られるようになるはず。」

3). 「情けは人の為ならず」
これは「情けは人のためではなく、いずれは巡って自分に返ってくるのであるから、誰にでも親切にした方が良い」という教えです。
誤った意味
「人に情けを掛けて助けてやることは、結局その人のためにならない」

4). 「初心忘るべからず」
“初心忘るべからず”という言葉です。 これは、一般的に「物事に慣れてくると、慢心してしまいがちであるが、はじめたときの新鮮で謙虚な気持ちや志を忘れてはいけない」という意味で、新入職員に向けてよく使われていると思います。 この語源を調べてみると、室町時代に能を大成させた世阿弥の書「花鏡」に出てくる言葉だそうです。

是非の初心忘るべからず。
時々の初心忘るべからず。
老後の初心忘るべからず。
『花鏡』(世阿弥・著)より

初めてのことに取り組む際の新鮮な気持ち、初々しい気持ち以上に、自分の未熟さを忘れるな、つたなかったときのことを忘れるなということ。

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